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【2022年6月19日まで開催】滋賀県立美術館の企画展「生誕150年 山元春挙」に行ってきました【レポート】

投稿日:2022年5月9日 


企画展「生誕150年 山元春挙」は、滋賀県立美術館の2021年6月のリニューアル後初となる日本美術の企画展です。滋賀県立美術館の所蔵品と各地のコレクションが一堂に会した展示に行ってきました。

【滋賀県立美術館へのバスでのアクセス方法・駐車場】

滋賀県立美術館の住所は滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1です。


公共交通機関を利用する場合は、JR瀬田駅前の帝産バス1番乗り場から「滋賀医大」または「大学病院」行きに乗り「県立図書館・美術館前」または「文化ゾーン前」で下車してください。所要時間は約10分、運賃は210円(子どもは110円)です。


「県立図書館・美術館前」バス停はびわこ文化公園のロータリー内に、「文化ゾーン前」バス停は県道沿いにあり、「瀬田駅行き」のバスは利用時間によって乗車するバス停が変わります。利用の前に、バスの発着時刻とバス停の場所を確認してください。


バス停から滋賀県立美術館までは徒歩で約5分。緑のなかでウグイスが鳴いていました。


滋賀県立美術館の館内では、帝産バスの運行状況が確認できます。


びわこ文化公園内には、無料駐車場があります。

【滋賀県立美術館の開館時間】


滋賀県立美術館の開館時間は9:30~17:00で、入館は16:30まで。休館日は毎週月曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)と年末年始(2022年度は2022年12月22日~2023年1月10日)です。

常設展の観覧料は一般540円、高大生320円、中学生以下は無料です。企画展は観覧料がそれぞれ異なるので公式サイトやチラシで確認してください。

展示室3で行われている企画展「生誕150年 山元春挙」は一般1200円、高・大生が800円、小・中生は600円で、チケットを購入すれば常設展の観覧もできます。


館内のショップ&カフェKolmio in the museumでは図録を販売しているほか、山元春挙の「武陵桃源図」(滋賀県立美術館蔵)をモチーフにした上生菓子を販売しています(税込み380円。なくなり次第終了)。

Kolmio in the museumにつきましては、下記記事にて詳しく紹介しています。こちらも合わせてご覧ください!

\滋賀県立美術館の中にCAFE&SHOP「Kolmio(コルミオ)in the museum」がオープンしています!アートと一緒に、素敵なカフェタイムをどうぞ♪/
https://kodawari.in/otsu/56290

【山元春挙は滋賀県出身の画家】


1872(明治4)年生まれの山元春挙(やまもとしゅんきょ)は、京都画壇で活躍した滋賀県出身の日本画家です。彼の雄大な作品は鮮やかな色使いが特徴で、油彩画や写真の技術が取り入れられています。

彼の作品には、皇室の注文で描かれたものも多く、1917(大正6)年には帝室技芸員に任命されました。

昭和天皇即位の宮中行事で用いられた「悠紀主基(ゆきすき)地方風俗歌屏風」のうち、福岡県を描いた「主基地方屏風」は彼の代表作の一つです。

【企画展は3章構成】


山元春挙は京都画壇で重要な役割を果たした人物ですが、例えば同時代に活躍した竹内栖鳳(たけうちせいほう)に比べると知名度は低く、関連書籍も少ないです。

日本の美術史は、東京を中心に書かれています。そのため、京都を活動の拠点としていた山元春挙は高い実力がありながらも、取り上げられる機会が少なかったのです。

滋賀県立美術館の保坂ディレクター(館長)は「山元春挙のような人物の功績を検証するのが、地方の美術館の役割」と語ります。


企画展「生誕150年 山元春挙」は、山元春挙の生涯を三章に構成して作品を展示しています。
「第1章 画業の始まり」では、山元春挙の若き日の作品を展示しています。

若くして画業を志した山元春挙は、京都に出て日本画家野村文挙に弟子入りします。野村文挙が東京に転居すると、森寛斎の弟子となりました。

14歳のときに京都青年絵画研究会展に出品し、一等褒賞を受賞。それ以来、山元春挙は多くの作品を手がけました。


山元春挙には漢文の知識があり、中国の伝承や漢詩をモチーフにした作品が数多くあります。「西王母之図」(滋賀県立美術館蔵)に描かれているのは、中国の仙女西王母です。

西王母が住むとされている伝説の山脈、崑崙(こんろん)。その地をイメージさせる幻想的な風景を描く一方で、山元春挙は各地でのスケッチも頻繁に行っています。


現存している山元春挙の写生帖(乾坤函と乾坤函拾。ともに個人蔵。滋賀県立美術館寄託)です。


「第2章 画壇の中心へ」では、明治30年代後半から大正前期にかけて、若手画家として活躍した山元春挙の作品を展示しています。


1904(明治37)年4~12月にかけて、アメリカで行われたセントルイス万国博覧会。山元春挙は京都府から視察を命じられます。このときの経験をもとに描かれたのが、1905(明治38)年ごろの作品である「ロッキーの雪」(髙島屋史料館蔵)です。


1908(明治41)年開催の第二回文部省美術展覧会(文展)に出品された「雪松図」(東京国立近代美術館蔵)は、絵の具を使わずに紙そのものの色で雪の白さを表現しています。


「第3章 帝室技芸員として」では、山元春挙が帝室技芸員に任命された1917(大正6)年から晩年にかけての作品を展示しています。

帝室技芸員とは、美術工芸作家の保護や作品製作の推奨・支援を目的とした制度です。当時の美術工芸作家にとって、帝室技芸員への任命は非常に名誉なことでした。


「早苗会」という画塾を立ち上げ、後進の指導にも力を入れていた山元春挙の趣味の一つに、登山がありました。彼は「早苗会」のメンバーとともに、日本各地の山に挑んでいます。

1922(大正11)年の作品「山上楽園」(京都市美術館蔵)の画面左側には、登山者の姿が小さく描かれており、色鮮やかな自然の雄大さを引き立てています。


1928(昭和3)年、山元春挙は「悠紀主基地方風俗歌屏風」のうち、「主基地方屏風」の制作を命じられました。天皇が即位する際には、さまざまな宮中行事が行われますが、その一つである大嘗祭(だいじょうさい)の後の大餐に使われるのが「悠紀主基地方風俗歌屏風」です。

悠紀地方とは京都の東、主基地方とは京都の西の地方を指します。卜定(ぼくじょう。占い)の結果、昭和天皇即位の際には悠紀地方を滋賀県、主基地方には福岡県が描かれることとなりました。山元春挙は、「主基地方屏風」の制作のため、二度の九州写生旅行を行っています。

「主基地方図」(滋賀県立美術館蔵)は、「主基地方屏風」(宮内庁三の丸尚蔵館蔵。企画展での展示なし)から主基地方の主要なモチーフをピックアップしたものです。

【会期中には展示替えも】


企画展「生誕150年 山元春挙」は、2022年4月23日~2022年5月22日を前期、2022年5月24日~2022年6月19日を後期としており、前期と後期で展示替えが行われます。

また、滋賀県立美術館での展示終了後は、岡山県の笠岡市竹喬美術館(2022年7月16日~2022年9月4日)と、富山県の富山県水墨美術館(2022年9月16日~2022年11月6日)に巡回します。

【滋賀県立美術館の基本情報】




施設名 滋賀県立美術館
住所 滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1
電話番号 077-543-2111
FAX 077-543-2170
開館時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日 毎週月曜(祝日の場合は開館し、翌日休館)
年末年始(2022年度は2022年12月22日~2023年1月10日)
公式サイト 
公式Instagram
公式Twitter 

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