2020年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公明智光秀との関係が深い滋賀県では、彼に関するさまざまなイベントが行われています。この記事では、2020年1月から大津市歴史博物館で開催されている特集展示「明智光秀と戦国時代の大津」をご紹介いたします。

【大津市歴史博物館へのアクセス】

大津市歴史博物館の最寄り駅は、京阪石山坂本線の大津市役所前駅です。駅を出ると大津市役所の建物が見えるので、県道47号伊香立浜大津線を歩きます。
　
県立大津商業高校の横を通り過ぎたら、大津市歴史博物館の看板が見えてくるので、右折して坂を上がってください。

2020年2月現在、大津市歴史博物館に向かう道路が工事中だったので、車で来場される方は迂回してください。　

大津市歴史博物館の敷地内には、無料駐車場があります。

　取材日は天候に恵まれ、大津市歴史博物館の前から琵琶湖と近江富士が見えました。

【大津市歴史博物館の開館日と入館料】

大津市歴史博物館の開館時間は9:00～17:00で、展示室への入場は16:30と定められています。

休館日は月曜日(ただし祝日の場合は開館し、翌日に休館)と祝日の翌日(土曜日・日曜日の場合は開館)、年末年始(12月27日～1月5日)、そして館内点検日です。

大津市歴史博物館の常設展観覧料は、大人が330円、高校・大学生は240円、小中学生は160円です。この料金には、ミニ企画展の観覧料が含まれていますが、企画展や特別展の観覧には、別途観覧料が必要になります。

大津市歴史博物館の開館スケジュールや常設展観覧料、割引等については、公式サイトの「ご利用案内」を確認してください。

大津市歴史博物館公式サイト

【大津市歴史博物館で開催中の「明智光秀と戦国時代の大津」について】

大津市歴史博物館の常設展示室で、2020年1月7日から開催されている特集展示が「明智光秀と戦国時代の大津」です。

1582(天正10)年に「本能寺の変」を起こし、主君織田信長を死に追いやった明智光秀は1571(元亀2)年の「比叡山焼き討ち」の功績により、織田信長に近江国滋賀郡を与えられ、坂本城(現在の大津市下坂本3丁目)を築きました。

多くのフィクションで、明智光秀は「美濃の守護大名土岐氏に連なる明智氏の一族で、濃姫(織田信長の正室)の親戚」として描かれていますが、これらの設定は江戸時代の史料をベースにしたもので、明智光秀の出生や経歴は不明な部分が少なくありません。

明智光秀の生涯において正確なことが分かっているのは、織田信長に仕えた後半生のことで、1571(元亀2)年の「比叡山焼き討ち」の前には、宇佐山城(現在の近江神宮西側)を拠点に、現地の土豪(有力者)を味方につけるためにさまざまな工作を行っていたことが判明しています。

大津市歴史博物館に展示されている「明智光秀書状」は明智光秀が雄琴の土豪和田秀純に宛てた手紙です。文末に書かれた日付(9月2日)の10日後に、「比叡山焼き討ち」が行われました。

「明智光秀と戦国時代の大津」には、「伝・明智光秀公の陣太鼓」が展示されています。

博物館の展示物などに表記されている「伝」は、「～だったと伝えられる」という意味で、この陣太鼓は「明智光秀の持ち物だったと伝えられている」ものです。

明智光秀が、本当にこの陣太鼓を使用していたのかは分かりませんが、1583(天正11)年ごろには、この陣太鼓が存在していたことが、当時の文書から判明しています。

大津市歴史博物館には、明智光秀の死後焼失した坂本城跡やその周辺の発掘調査によって出土した瓦や陶器も展示されています。

※掲載されている展示物の写真は、大津市歴史博物館の許可をいただいて撮影したものです。

【大津市歴史博物館のミニ講座をチェック】

大津市歴史博物館では「明智光秀と戦国時代の大津」の開催期間中に、第161回ミニ企画展「明智光秀と在地土豪」(2020年7月7日～2020年10月11日)と第162回ミニ企画展「明智光秀と坂本城」(2020年10月13日～2021年1月11日)が行われます。

明智光秀の業績に関心をお持ちの方は、ぜひ大津市歴史博物館の催しをチェックしてください。

【大津市歴史博物館の基本情報】

施設名:大津市歴史博物館
住所:滋賀県大津市御陵町2番2号
電話番号:077-521-2100
営業時間:9時～17時(入館は16時30分まで)
定休日　月曜（祝日・振替休日の場合は開館し、翌日が休館）。祝日の翌日（土・日曜日の場合は開館）。
公式サイト
公式ツイッター

2020年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

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