紫式部ゆかりの寺であり、西国三十三所の札所でもある石山寺。一年を通して季節ごとの花が見られますが、なんといっても春先の桜は見もの。
境内には約600本の桜があり、周辺の瀬田川沿いにも桜の木が並んでいます。早咲きの桜もありますが、今回はソメイヨシノの開花に合わせて境内を散策してきました(2019年4月6日時点)。
石山寺での桜見物を楽しみたい方に向けて、おすすめのフォトスポットを紹介します。
県内外から観光客が訪れる石山寺は、公共交通機関での移動も簡単です。
電車での移動であれば、最寄駅となる京阪石山寺駅から徒歩5分。バスなら石山寺山門前で下車すれば、石山寺の目の前に到着します。
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住所:石光山 石山寺、〒520-0861 滋賀県大津市石山寺1丁目1-1
車で移動する場合は、石山寺から徒歩1分のところにある「石山寺観光駐車場」を利用しましょう。一般の乗用車であれば、駐車料金は600円。バイクは200円となっています。
観光バスは門前に駐車できますが、一般乗用車は乗り入れ不可となっているため注意が必要です。
石山寺は「花の寺」としても知られており、拝観時に受け取る境内図には花が見られるスポットが記載されています。石山寺での花見を満喫するなら、こちらの地図を参考にするのがおすすめです。
境内図からもわかるように、石山寺は意外と広い! しかも、小高い丘になっているため、上り下りの緩急が結構大きいです。ただし、こちらのパンフレットは拝観料を支払ったときにもらえるものなので、まずは無料で見られるところからチェックしていきましょう。
石山寺の桜といえば、門前にある表境内のシダレザクラが有名です。ただし、こちらは少し早咲きなので、ソメイヨシノとは満開の時期が少しずれています。
それでも、桜の木々が次々に咲きはじめる門前の彩りは、まるで絵画のよう。小さな庭園のようになっており、なかに入って撮影することも可能です。
車道をはさんだ瀬田川沿いの桜も美しく、クルージングしているレトロな外輪汽船に出会えることも。この時期、車で石山寺周辺を通過すると、桜の見事さに目を奪われます。すぐ先にはゆるやかなカーブがありますので、注意して運転してくださいね。
表境内を通りすぎたら、いよいよ参道へ。鎌倉時代に作られたという風格ある仁王像に守られた東大門をくぐります。
広い参道を進むと、両端に桜が咲いています。こちらの参道部分だけなら、拝観料は不要。あまり時間がない時には、門前と参道だけで花見を楽しむのもいいかもしれません。
先に紹介した境内図からわかるように、石山寺の桜スポットはいくつかあります。
門前だけでも楽しめますが、せっかくなら境内に入ってじっくり見てほしいところ。
石山寺への拝観料は、大人600円、子供250円。半券のようなチケットの代わりに、境内図が描かれたパンフレットをいただきます。
なかに入ったら直進し、まずは手水舎(ちょうずや)で手と口を清めましょう。桜が目当てとはいえ、寺社の境内ですから、基本的な作法は守りたいですね。
すっきりしたら、本堂へ。ちょっと大変ですが、手前にある急な階段を上ります。登りきったところには、「観音堂」や「毘沙門堂」などが並ぶ広い場所があります。ここにも大きな桜の木がありますよ。
本堂に参拝したら広場に戻り、「御影堂」の横にある階段を上って「多宝塔」を目指しましょう。「多宝塔」をさらに上っていくと、瀬田川が見える展望の良い場所に桜並木がありますよ。
さらに坂道が続きますが、そのまま第三梅園を目指しましょう。ここは意外な穴場スポット。少し入り込んでいるため、メインの順路よりも人が少ないものの、桜が立ち並んでいます。
ぐるっと梅園を回った後は、大きな桜の木が目立つ「金堂」に向かいましょう。
広い石山寺には桜が見られる場所がたくさんありますが、なかでもおすすめなのが「金堂」周辺です。金堂の前にある大きな桜の木は、絶好のフォトスポット。この日も、たくさんの人が記念撮影をされていました。
さらに、奥に進むと背の低い桜も。小さなお子さんと一緒でも撮影しやすいのではないでしょうか。
金堂の奥から、下に降りる階段もありますが、こちらは本来の順路ではありません。しかし、人通りが少ないので、静かに過ごせる休憩ルートです。注意したいのは、少し道の状態が悪いこと。お子さん連れなら、金堂正面にある階段を下りた方がよいでしょう。
ここからは折り返しルートですが、戻るまでに約15分かかります。時間を見ながら、閉門前に降りるようにしたいですね。
後半は下りの坂道が続きます。途中、休憩所があるので、ここで一服するのもおすすめ。とはいえ、ここまで来たら、もう少しで終わりです。
桜を見ながらゆっくり降りきったら、赤い柱の手水舎が目に入るはず。これで、最初に上った階段のところまで戻ってきました。
石山寺にあるすべての建物を見るためには他のルートもありますが、花見が目的ならこれで十分。
メインとなるスポットだけを見るのであれば、1時間程度あれば十分でしょう。すべての建物を見ながら参拝したい場合には、2時間程度の余裕を持っておくと安心です。
たっぷり時間をかけて花見を楽しみたいなら、京阪石山駅までの桜並木も歩いてみて。情緒ある舗道をゆったりと歩けば、春の石山寺を十分に満喫できることでしょう。
施設名 : 大本山 石山寺(いしやまでら)
住所 : 〒520-0861 滋賀県大津市石山寺1丁目1-1
開門時間: 8:00~16:30(閉門 16:45)
定休日 : なし
駐車場 : 石山寺観光駐車場 一般乗用車140台
参考リンク:石山寺 公式サイト https://www.ishiyamadera.or.jp/
(2019年4月現在の情報です。最新の情報は、公式サイトをご確認ください)
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