新型コロナウイルスの影響を受けている業界はさまざま。その中の1つに着物業界があり、滋賀県長浜市で輪奈ビロードを作っている株式会社タケツネもまた危機に立たされています。
株式会社タケツネは絹で作られた輪奈ビロードを作り続け100年。このままでは100年の伝統、輪奈ビロードが途絶えてしまう。
そんな思いからスタートしたクラウドファンディングを紹介します!
輪奈ビロードとは絹で織られている生地の名前です。輪奈ビロードには上品な華やかさがあり、手触りは軽く柔らか。またあたたかさを持つ生地の特徴から着物用のコートやショールとして親しまれてきました。古くはあの織田信長も輪奈ビロードの朱赤のマントを着ていたのだとか。
輪奈ビロードは表面に凸凹がある不思議な生地。これはもちろん熟練の職人によって作り出されたものです。輪奈ビロードを作る各工程すべてが神経を使う繊細な作業で、織る作業は一人前になるのに10年かかるそうです。
長浜の美しき伝統産業・輪奈ビロード。それが今危機を迎えているのです。
株式会社タケツネは輪奈ビロードを作り続けて100年。熟練の職人を抱えて長きに渡って輪奈ビロードの生産を続けてきました。しかし昔は長浜市にたくさんあったこの輪奈ビロードの織屋も、他の伝統産業と同じく職人の高齢化や需要の低下の影響で、今では株式会社タケツネを含めてたった2件になってしまったそうです。
現在の代表取締役は昨年9月に就任された6代目・武田規与枝さん。琵琶湖をドライブしたり、THE YELLOW MONKEYの音楽を聞きながら、輪奈ビロードの良さを活かせる物は何か日々考え中です。
参考リンク:株式会社タケツネ公式ホームページ
輪奈ビロードはさらに新型コロナウイルスの影響も受けています。売り場である百貨店の休業、着物の展示会の中止などで輪奈ビロードの注文はほぼない状態。このままでは職人たちの仕事がなくなり、雇用を維持できなくなる危険があります。
そこで株式会社タケツネは輪奈ビロードと職人を守るため、今回クラウドファンディングを立ち上げたのです!
支援は2,000円から行うことができ、支援の返礼は輪奈ビロードで作ったマスク、その他にオンラインによる職人との対談やオンラインファクトリーツアーなどのユニークなものもあります。支援受付期間は6月30日まで。
【支援受付期間】2020年6月30日まで
参考リンク:伝統は止まらない!100年の技術でつくる輪奈ビロードマスク!【クラウドファンディング】
詳しくは公式サイトをご確認ください!
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