子育て中のママさんにとって、子連れでおしゃれなカフェに行くのは意外とハードルが高いもの。子供が騒いでしまうのではないかと心配したり、子供用に注文するメニューの選択肢が少なかったりして、ついつい足が遠のいてしまうこともあるのではないでしょうか?
そんなママさんたちにおすすめしたいのが、京阪島の関駅から徒歩3分のところにある「一千焼き・カフェ フジタニ洋品店」です。
フジタニ洋品店は「服を売らない洋品店」として、さまざまなメディアでも取り上げられているカフェ。もともと洋品店だった店舗をカフェに改装し、安心・安全な食材を使ったメニューを提供しています。
自然素材を使いながらもお手頃な価格のメニューが並ぶフジタニ洋品店は、子連れも大歓迎とのこと。ママさんがほっこり過ごせるフジタニ洋品店のヒミツを紹介しましょう。
まずは、フジタニ洋品店へのアクセスをチェック。
京阪島の関駅から徒歩3分、JR大津駅からなら徒歩10分程度のところにあります。
住宅街の一角にあり、すぐそばに川が流れています。
住所 滋賀県大津市中央4丁目6-59
専用駐車場はありませんが、すぐそばに「リパーク大津島の関第2」有料駐車場があります。店舗に通じる道は一方通行になっていますので、車で行かれるときはご注意くださいね。
改めて、「フジタニ洋品店」という名前のカフェになった由来を、オーナーの吉井佳弥子さんにお聞きしました。
吉井さんいわく
「長らく地域の洋品店として営業していた叔母の店舗を受け継ぎ、同じように地域の方がゆっくり気楽に過ごせる場所としてカフェをオープンしました。慣れ親しんだ名前を残したいという気持ちから、そのままにしています」とのこと。
もともとは吉井さんの叔母である藤谷静子さんが、ひとりで経営されていた洋品店で学校の制服を取り扱うような地域密着のお店だったとのこと。しかし、高齢になったことで閉店したままだったお店を、今のようなおしゃれなカフェに改装されたそうです。
元のオーナー藤谷さんは、25歳になる1949年にフジタニ洋品店を創業。その後、90歳で閉店されるまで、地域の人が集まる憩いの場としてもにぎわっていました。店舗を引き継いだ現オーナーの吉井さんも、実は、もともとフジタニ洋品店の近くに住んでいらっしゃったとか。
新たにカフェとして再生した「フジタニ洋品店」ですが、その外観は当時のまま。ですが、内装はリノベーション済み。杉やヒノキなどの木材や漆喰といった自然素材が活かされた店内は、そこにいるだけで温かみが感じられます。
自然素材が活かされているのは、内装だけではありません。提供されているメニューもまた、こだわりの食材を使用したものばかり。
午前中はモーニングメニュー、午後はいっせん焼きのカフェとして利用できます。
店舗名になっている「いっせん焼き」は、北海道産小麦100%の生地を使い、ソースは化学調味料不使用の国産有機野菜を使ったもの。具材には、キャベツ、ネギ、エシャロット、あみえびと自家製の紅ショウガがバランスよく乗っています。
もちもち、ぱりぱりの皮に包まれた具材が何とも優しいお味で、小さい子供にもちょうど良いサイズ。
しかも、このいっせん焼きのお値段は、なんと一皿100円!
駄菓子感覚で注文できて、小腹を満たせるメニューです。もう少しボリューミーなおやつを食べたいなら、デラックスいっせん焼き(肉入り)をどうぞ。こちらは一皿250円です。いずれもテイクアウトが可能なので、ゆっくり立ち寄ることができない場合でも、食べ歩き用のおやつとしてもおすすめです。しっかりランチを食べたいなら、広島焼き(600円)もありますよ。ただし、いっせん焼きや広島焼きは午後のみのメニューです。午前中はモーニングの提供のみとなりますのでご注意くださいね。
また、安心素材を使うというこだわりはスイーツにも!
乳製品・卵・白砂糖不使用の「玄米甘酒アイス(400円)」は、無農薬玄米の手作り甘酒と九州産大豆100%の投入で作ったというこだわりぶり。さらに、玄米甘酒アイスを使った「和パフェ(700円)」は白玉やあんこが乗ったグルテンフリーメニューです。
というわけで、デザートの和パフェもいただいてみました。
玄米のプチプチ食感と優しい甘みがおいしい甘酒アイスに、無農薬抹茶で作ったというシンプルな寒天の組み合わせは最高! あっさりと控えめなお味の黒ごまプリンが底に敷き詰められ、あんこの甘みが全体を引き立てています。
どれも冷たいスイーツなのに、食べたあとに身体が冷えるような感覚もなく、まさに癒しのスイーツ!
また、器になっている竹は、オーナーの手作りとのこと。さわやかな竹の香りが残っていて、すがすがしい気持ちになりました。
ちなみに、こちらの和パフェは、関西テレビ「よ~いどん!」でも取り上げられ、オーナーの吉井さんは、「となりの人間国宝さん」と認定されたそうですよ。ほかにも、コーンミールマドレーヌもあり、いずれもスイーツメニューは午前中の注文可能です。
戦前から残るレトロな外観はそのままに、内装は温かみのあるおしゃれなカフェ「フジタニ洋品店」。店内の席数はそれほど多くありませんが、テーブル席やカウンターがあり、ゆったりと過ごせる場所です。
オーナーの吉井さんは、「今後10年は続けたい」と話されます。
現在は、自宅を石山エリア・大石に構え、馬や犬、猫と一緒に暮らす吉井さん。自然豊かな場所を孫たちに見せたいという気持ちで住まいを構えていらっしゃいます。カフェの内部には、動物に関するインテリアが随所に見られ、吉井さんの生き方が垣間見えるよう。
叔母さんから引き継いだ「フジタニ洋品店」の看板を守りながら、「いつまでも残る地域の交流場所」として、次世代へのバトンタッチも予定されています。
営業日は、平日木曜~土曜日で、午後4時までとやや早いクローズですが、子育てママさんにはちょうど良い時間帯かもしれません。
安心安全でおいしいメニューをいただきながら、ほっこりと地域に根付く「フジタニ洋品店」。子育てでちょっと疲れたときにも、やさしい笑顔のオーナーに会いに行ってみてはいかがでしょうか。
店舗名:いっせん焼き・カフェ フジタニ洋品店
住所:〒520-0043 滋賀県大津市中央4丁目6-59
営業日: 平日 木曜~土曜
営業時間 :9:00~16:00(9:00~12:00 モーニングカフェ / 12:30~16:00 いっせん焼きカフェ)
駐車場:なし
Instagram:カフェ・一銭焼き フジタニ洋品店
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