空谷弘は、前回の記事でも書いた通り、工作にはまっています。工作からの連想で模型という言葉が頭に浮かび、気になっていました。そう言えば、滋賀県内の模型店にはどのような所があるのだろう?
好奇心から探し始めたところ、守山市に個性的な模型店を見つけました。
そのお店の名前は「模型帆船ショップ・シンチャオ」です。シンチャオとは、ベトナム語で「こんにちは」という挨拶を意味します。
お店のホームページに上げられた模型の写真が綺麗で、思わず店長さんに取材を申し込んだところ、OKをいただくことができました。本日は、ショールーム&ショップの様子を体験レポートします!
まずは事務所におうかがいします。快く出迎えていただいた店長さんに案内され、事務所近くにあるショールーム&ショップへとやって来ました。
※お越しのさいは事前連絡が必要です。日時や来店方法は、お店とご相談ください。
事務所:滋賀県守山市水保町1145-16
ショールーム&ショップ:滋賀県守山市水保町1477-12
玄関の扉を開けると、正面に美しい帆船模型が見えました。周囲にも模型が飾られ、期待が膨らみます。
店長さんに連れられ、1階の一室へと入りました。
まさに壮観!大小様々な模型が展示されています。
初めて見る船から、どこかで見たことのある船まであります。
店長さんに了解をいただいてから、写真撮影を開始です。
おっと、展示された作品には、触らないように注意しなければなりません。
船体には「大津市消防局」と書かれています。特注で作ってほしいという依頼も入るそうです。
これは東京都内の海や川で活躍している水上タクシー、缶コーヒーのCMにも出てきましたね。
戦艦大和を見つけました。迫力が違います。
この船は幕末に重要な役割を果たした「咸臨丸」です。勝海舟や福沢諭吉を乗せて、日本からアメリカまで運びました。
「咸臨丸」の模型を初めて製作されたさいは、資料を求めて図書館を利用されたそうです。
2階へと移動してきました。写真の帆船は、イギリス海軍の「HMS Victory」。トラファルガーの海戦で活躍したと、店長さんから船の来歴を教えてもらいます。
一隻一隻、歴史があるんですね。
立派な船の数々に目を奪われました。
こうして帆船が並んでいると、歴史のワンシーンでも見ているような気になります。
「ブラックパール号」を見つけました。映画に出てきた船も置かれています。
これは、もしかしてと思ったら、やはり「タイタニック号」でした。氷山に接触したことが原因で沈没した豪華客船です。
模型は海外から、このような木枠に守られて送られてきます。店長さんにおうかがいしたところ、模型はベトナムで作られているそうです。
特注で製作する依頼があったさいは、船の図面や写真など、製作するにあたって必要な資料を店長さんが用意されます。
製作のさいは、現地の人と言葉の壁があり、写真がないと船の正確な色が伝わらないんだそうです。
製作過程では、製作途中の模型を店長さんが随時チェックし、修正箇所をどのように変えるかの指示を入れられます。注文から納品まで4、5カ月かかるようで、手間暇をかけて作っているんだなと感じました。
1階に戻ってきました。ふと目をやると、かわいい帆船模型が目に入りましたので、紹介させていただきます。
これはボトルシップと呼ばれる作品です。瓶の口から模型の部品を入れ、瓶の内部で組み立てて完成させます。これを作るには、どれだけの根気と器用さがいるのでしょう。
今回の取材では、実にわくわくした時間を過ごさせていただきました。取材を了承していただいた店長さんには感謝しかありません。
店長さんによると、博物館や船のメーカーさんからも注文がくることがあるそうです。
もしかすると記事をお読みの皆さんも、シンチャオさんから納品された模型をどこかで見ているのかもしれないですね。
模型帆船ショップ・シンチャオ
住所:滋賀県守山市水保町1145-16(事務所)
住所:滋賀県守山市水保町1477-12(ショールーム&ショップ)
営業時間:10:00~18:00
※お越しのさいは事前連絡が必要です。
電話番号:090-5055-4639・077-585-4809
Email:公式ホームペーシ内、問い合わせフォーム
参考リンク:【公式】模型帆船ショップ・シンチャオ
2020年2月中旬の情報です。最新の情報は、公式サイトでご確認ください。
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