
みなさんはコンテンポラリーアートというアートをご存知でしょうか。
アートという言葉だけでも「なかなかイメージがつきにくい。」となる中、さらにコンテンポラリーアート。。。。
ただ知らないではもったいない。今回は実際にコンテンポラリーアート作品を手がけられている須山裕子さんに、そもそもアートとは?そしてアーティストになるまでにどんな経緯を送っていくものなのか?を取材しました。
そこに見えてくるアーティストになるまでの経緯、そしてコンテンポラリーアートへのイメージが今回の取材記事を通して見えてくるかもしれません。

まず、須山さんの生い立ちについて教えてください。


小学生になっても、絵への興味は薄れることなく。


小学生のときは「絵が上手いことが正義」と。



いいですね。進路選択のときも、絵が好きだから、絵を仕事にしたいと?


でも、そのとき同世代の友達は、みなさん就職活動中。



アナログとデジタルの境目は、気にならなかったですか。


綺麗でかっこいい、感覚、行間、文字と文字の幅、大きさ、バランスを。



残り30日は仕事。でも楽しかったんですよね。



その言葉を聞く、年上の自分(笑)



29歳と30歳には大きな壁があるんですね。


その結果、フリーになる決断を。


自分の時間にすると。


29歳からフリーとして働く中で、2人目、3人目を出産されましたが、会社に所属する働き方は現実的に無理でしたか?


他の人は9時始業ですよね。14時くらいから全員のエンジンがかかってきて「頑張ろう」という雰囲気の中で、17時に「お疲れさまです」と言う。周囲は「え?今から会議だけど?」と思われる。


しかもフリーランスだけど、第二オフィスが会社。




それから造形教室との出会いが。


カフェでくつろぐとかじゃないんですね。


お子さんの送り迎えと自分の授業と、移動が大変ですね。


ここで造形教室を経験したことが、コンテンポラリーアートにつながるんですね。


しかも、方法論は伝えるけれど、方向性は指示しない先生。


それなら一緒に面白いことをやろうと。


遊んでいる姿を見ているだけだから。心から楽しめることではない。


それから、新たに逗子で造形教室の先生を。


受験に合格するための技術を伝える、絵の先生ですか?


そうですよね(笑)


その子は、ただ真っ黒に塗りたかっただけ。


須山さんの思いと、親御さんの考えと。でも運営側としては・・・


だからこそ、自分が関わる空間では、そうしたくなかった。


コンテンポラリーアートに目覚めたきっかけが、自由が丘の教室の先生。


評価制度が大きく変わりますね。


その先生が、清水建設のCM撮影にも携わっておられたと。


須山さんを見ていると、表現したいことが尽きない印象です。もし、アイデアのダムがあるとすれば、ひたすら水が入るって感じですか。



自分が表現したいものがあって、その後からカテゴライズされているだけで。名前は何でも。


すごいですね。じゃあ、描き方としては、ひたすら足すのか。表現したいものを書いて、完成するのか。


集中力はどれくらい続くものですか。



じゃあ、色をおろす必要がないと思ったら完成。


ゴールが見えていないのに、作品として見たときにまとまっている印象を受けるのが、とても不思議です。


須山さんが思うゴールがあるとして、私や一般の人が見ても、ゴール、感性だと思えるのは、一体なぜなのでしょう。


二度と同じものは描けないし、過去最高によくできたと思う部分があれば、なおさらですね。


仕事がかなりスムーズに。


塗って消してつくるからこそ、意図しない部分のでこぼこができる、と。
絵を描くことは自分の最大の武器。生涯、絵を描き続ける。



絵を描いている人として、自分の描いた絵を見て「いいですね」「わかる」と言われることに対しては、どんな思いがありますか?感想を述べられたとき、絵を学んできた人、そうではない人で受け止め方に違いはあるんですか?


私、個人的にもすごく気になっていて。これは広告、デザインにも言えることですけど、言葉にすると「いいですね」って薄くも濃くも聞こえる。長年続けて来て技術を持つ方に対して、失礼に当たらないのかなと。


じゃあ、ちょっとゲスな話なんですけど、何か賞をとりたいとの思いは?


そうなんですか。


(笑)6年のなかでの気持ちや画法の変化を教えてください。


私は私の世界でやるから、と。


最後に、今の須山さんが思うまだ容認できない自分のダメな部分を教えてください。記録として残しておきたいなと。5年後、10年後見るために。


2025年には、この発言を読んで。


積み重なったとき、愛おしさに変わる。


5年後を楽しみに。今日はありがとうございました。

取材する前は「アートに知識がない僕が聞いても本当にいいのだろうか?」と思っていましたが、須山さんと話すことでより身近にアートを感じることができました。
作品を見るだけでなく、その背景となる作者の声を聴けた今回の貴重な機会。須山裕子さんの作品は公式SNSからも閲覧することができるので、ぜひこのインタビューと共に須山さんの作品を見ていただければと思います。
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