滋賀県内を走る2両編成のローカル鉄道といえば「ガチャコン」の名でお馴染みの近江鉄道です。
そんな近江鉄道が、地域の生の声を聞くべく2019年11月から新しく始めたプロジェクト「近江鉄道みらいファクトリー」に行ってきました!
会場のにぎやかさと共に、レポートします!
近江鉄道みらいファクトリーは、近江鉄道を利用する地域の人の「生の声」を聞くために、近江鉄道の社員さんたちが自ら発足したプロジェクトです。
じつは、近江鉄道は長年の経営難から、存続が危ぶまれている現状があります。
そんな状況から立て直すためには、地域の協力が必要不可欠だと近江鉄道の社員さんは感じていました。
そこで開催が決まったのが「近江鉄道みらいファクトリー」。
初年度となる2019年度は、11月に彦根、年をまたいで1月に八日市、そして2月には水口の計3会場で開催が決定し、ホームページで参加者を募ることにしたそうです。
近江鉄道みらいファクトリーでは、「株式会社いろあわせ」という会社とタッグを組み、近江鉄道について参加者がそれぞれ自由に発言ができるように考えられたプログラムで進めていきました。
ちなみに、こちらで「株式会社いろあわせ」の北川さんにインタビューした際の記事が読めます。
会場で受付をすると、あらかじめA~Iまでのアルファベットで振り分けられているテーブルに案内されます。
各テーブルには、大きな模造紙とペン、そして付箋があり、浮かんだアイデアや要望を、次々と付箋に書いて模造紙に貼り付けていくというものでした。
このように、模造紙を4つに区切り、思いつく限りのことを書いていきます。
途中、各グループで相談して決めた班長を残し、ほかのテーブルで出されたアイデアを聞きに行くシャッフルタイムもありました。
そのアイデアを自分のグループに持ち帰り、班長に報告します。
そして最終的には各テーブルでの「推し」のアイデアを決定。最後に全体発表をしてプログラムは終了です。
たくさんのアイデアが共有される「近江鉄道みらいファクトリー」。
たとえば「線路沿いにお花畑を作ってきれいな風景を作ればにぎわうのではないか」「貸し切り車両を作ってみてはどうか」など。
そうして出た案を、近江鉄道では積極的に形にしていくことを目標とされています。
実際に、第1回の彦根会場で出た「駅にピアノをおく」という案は、着々と実現に向けて動き出しているようですよ!
「もっともっとたくさんの意見を聞き、にぎわうローカル鉄道にしたい」と近江鉄道の社員さん。
また、株式会社いろあわせの北川さんも、「2020年度も定期的に開催してどんどん盛り上げていきたい。沿線の学校とコラボレーションするのも面白いかも」と話されていました。
地域の人と共に、近江鉄道のこれからを考えていくべく動き出したばかりの近江鉄道みらいファクトリー。
すでに先をしっかり見据えているようです!
彦根会場と八日市会場はすでに終わってしまいましたが、水口会場はまだ若干名空きがあるそうです!
日時は2020年2月15日の土曜日。時間は13:00~15:30まで。会場は、甲賀市まちづくり活動センター「まるーむ」の2Fです。
事前申込が必要なので、近江鉄道の専用応募フォームから申し込みをしてくださいね。
【近江鉄道グループ公式】近江鉄道みらいファクトリー参加者募集ページ
近江鉄道みらいファクトリーには、2つのルールがあります。1つは、「積極的に自分の意見を言う」こと。
そしてもう1つは、「誰かの意見を否定しない」ことでした。
たしかに、「誰も否定しない」と分かっていると安心して自分の意見を言えそうですよね。
実際に私が訪れた時も、たくさんの意見がでて、とてもアクティブな空間でした!
では、さいごに詳細情報です!
【近江鉄道みらいファクトリー 詳細情報】
応募資格:近江鉄道沿線に在住、もしくは通勤や通学で近江鉄道を利用している高校生以上。
対象地域:米原市・彦根市・多賀町・甲良町・豊郷町・愛荘町・東近江市・近江八幡市・日野町・甲賀市)
参加費:無料
参加特典:近江鉄道1デイ スマイルチケット」引換券をプレゼント
お問い合わせ先:mirai@ohmitetudo.co.jp まで
※電話での問い合わせは不可
経営難を乗り越えるべく動き出した近江鉄道みらいファクトリー。
あなたもぜひ参加してみませんか?
※2020年1月現在の情報です。
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